ミルトスの木かげで

シカゴ在住のキリスト教書翻訳者&霊的同伴者、中村佐知のブログです。

カテゴリ:クリスチャン新聞

最終回 恵みの中で これまで、「働く人」という観点から境界線がどのように日々の生活に関わるのかを見てきました。今日、職場でのストレスの原因には人間関係の悩みがいちばん多いと言われます。職場での人間関係のよしあしが、自分の精神衛生はもとより、業績や ...

番外編(3)境界線を明示する  垣根でも地境でも、それがどこにあるのか、外から見て分からなければ意味がありません。働く人の境界線も同じです。上司は部下に何を期待しているのか、チームの中で各人に割り当てられている仕事や役割は何なのか、それらが曖昧で ...

番外編(2)心の真の願いを見極める  人間の感情の中で、私たちをいちばん苦しめるものは「妬み」かもしれません。多かれ少なかれ、誰でもときには妬みやうらやみを覚えることはあるでしょう。しかし、心が妬みに捕われていると、幸せになれません。絶えず他者と自 ...

番外編(1)プロアクティブになる  「プロアクティブ」とは、聞き慣れない言葉でしょうか。日本語では、「主体的」「積極的」「先読み」などと訳されることが多いようです。『境界線』の著者クラウド博士は、「何が必要になるかを予期し、実際に必要になる前にそ ...

レッスンその10: 境界線の内と外 先日、人が何かを辛抱強く待つかどうかの意思決定にかかわるとみられる神経伝達物質を、沖縄の研究チームが突き止めたという興味深いニュースを聞きました。ラット実験で、エサや水をすぐに与えられる場合と、4秒待たないと与えら ...

レッスンその9: 痛みと境界線  境界線を引こうとすると、往々にして痛みを伴います。あなたから何かを求める人に「ノー」と言うとき、他者の期待に添わない決定をするとき、相手の問題や間違いを正面から指摘するとき… 相手はがっかりしたり、傷ついたり、怒っ ...

レッスンその8: 終わらせるに時あり(後) より豊かな実を結ぶために「刈り込む」ものとして、先に「余剰なつぼみや枝」と「病気の枝」について見ました。三つめのケースはこれです。 すでに枯れている枝 : 一見して立派でも、よく見るとすでに枯れていて、もは ...

レッスンその8: 終わらせるに時あり(中)   庭師が剪定[ルビ:せんてい] をして木の健康な発育と豊かな実のりを促すように、私たちも神に召された人生を歩む中で、不要なものや余剰なものは思い切って刈り込む必要があります。しかし、具体的には何を刈り込めば ...

レッスンその8: 終わらせるに時あり(前)  半年ほど前、日経ビジネスに「勝つための撤退 マクドナルド400店閉鎖の勝算」という記事がありました。記事の冒頭はこうです。「成長の糧を求めて新天地に踏み出すのも経営なら、忍び寄るリスクを予見して、退くべ ...

レッスンその7:エンパワーメント  経営管理(マネジメント)の分野に、エンパワーメントという概念があります。『経営用語の基礎知識 第三版』(野村総研)によると「現場の裁量を拡大し、自主的な意思決定を促すとともに、行動を支援すること」と定義されていま ...

レッスンその6:力のバランスシートを見直す(後)   私たちが恐れや依存などによって奴隷状態に陥っているとき、周囲との関係の中で「力の不均衡」が生じています。『境界線』の著者ヘンリー・クラウド博士は、それは人生における力のバランスシートが赤字になっ ...

レッスンその6:力のバランスシートを見直す(前)   生きていく上では、仕事上の決断、進路の選択から、人間関係のもつれや問題のある人に対処するなど、難しい決断をし、思い切った行動を起こさなくてはならないときがあります。神から委ねられた人生の忠実な管 ...

レッスンその5:二つの責任   私たちの責任には二種類あります。「自分に関する責任」と「他者に対する責任」です。 ガラテヤ書は、「人にはおのおの、負うべき自分自身の重荷がある」(6・5)と言っています。この「重荷」はギリシャ語で「荷物」を意味し、ハ ...

レッスンその4:ルールを作って自由になる(後)    パウロは、すべてのことはしてもよいが、すべてのことが有益とは限らないと言いました。自分にはそれを行う自由があるけれど、その自由のせいで生活のある領域の統制がうまく取れなくなっている場合、自分専用 ...

レッスンその4:ルールを作って自由になる(前)    世の中は本当に便利になりました。たとえばインターネットといえば、かつてはダイヤルアップでつなぐものでした。電話代の安い時間帯を狙ってわざわざ早起きする人も少なくなかったと思います。それが今では、 ...

↑このページのトップヘ