ミルトスの木かげで

シカゴ在住のキリスト教書翻訳者&霊的同伴者、中村佐知のブログです。

カテゴリ:詩

神様今の私は何者なのでしょう。以前の私は安全でした。  慣れ親しんだ場所で  自分の帰属意識の中で疑うこともありませんでした。  自分の文化の規範も  私が話す言語に組み込まれた前提も  自分の社会が共有する価値観もでも今、あなたは私を家から離れた場所へ ...

もしあなたが願うなら by 十字架の聖ヨハネもしあなたが願うなら聖なる方を胎に宿した処女がやってきてこう言うだろう「今夜、宿が必要です。どうかあなたの心の中に入れてください。もうすぐ生まれそうなのです」そしてあなたの魂の屋根の下で、目撃するだろう崇高なまでに ...

O Sapientia by Malcolm Guite誰かが先に私を考えたのでなければ私に考えることはできない。誰かが先に私を語ったのでなければ、私に語ることはできない。教えられていなければ、教えることはできない。砕かれていなければ、パンを裂くこともできない。私が思うときの、その ...

祈るあやめでなくてもいい空き地に生える雑草でも小さな石ころでもただ、注意を払って、それから紡ぐ二、三の言葉を あまり頑張らなくてもいいこれは競争じゃなくて入り口 だから感謝への、そしてほかの声が聞こえるかもしれない沈黙へのメアリー・オリヴァー ThirstよりPr ...

神よ、朝まだ早くから 私はあなたの御臨在を求めます。あなたが私の前からいなくなってしまうからではありません。私のほうが、あなたの前からいなくなってしまうことがよくあるからです。あなたの永遠の住まいである、一瞬一瞬の時間のそのただ中で。太陽が昇り朝の色と形 ...

人生は素晴らしい。そうかと思うと、悲惨だ。でも、そうかと思うとまた素晴らしい。そして、素晴らしいことと悲惨なことの間には普通のこと、平凡なこと、いつもどおりのことがある。素晴らしいことは思い切り吸い込んで、悲惨なことはぐっと堪え、普通のときにはリラックス ...

"Sometimes" by Mary Oliver 1.Something came upout of the dark.It wasn't anything I had ever seen before.It wasn't an animal   or a flower,unless it was both.Something came up out of the water,   a head the size of a catbut muddy and without ears.I do ...

This World is not ConclusionThis World is not Conclusion.A Species stands beyond—Invisible, as Music—But positive, as Sound—It beckons, and it baffles—Philosophy, dont know—And through a Riddle, at the last—Sagacity, must go—To guess it, puzzles sc ...

今日、アメリカの現代詩人、メアリー・オリバーさんが死去したというニュースが入った。享年83。Facebookで私がフォローしているいろいろなページからは、続々とそのニュースと彼女の代表的な作品が流れてくる。その中の一つを私も翻訳して書き留めておきます。 夏の日誰 ...

新年を迎えるにあたっての祝福。一年が家だとしたらThe Year as a House: A Blessing (by Jan Richardson)一年が家だとしたら。歓迎するように大きく開かれた扉、きれいに掃かれて用意の整った戸口、あなたのために差し出されている広々とした心地よい空間、どの部屋も祝さ ...

みんが召されてから3度めのクリスマス。 みんが召された年のクリスマスはエミは中国旅行に行っていて、去年のクリスマスはま~やが日本だった。 今年はようやく5人が揃った。 エミが23日に、ま~やが24日に帰宅したので、24日は夜遅くまでみんなで楽しくおしゃべりし ...

Gentle me,  Holy One,into an unclenched moment,a deep breath,a letting goof heavy expectancies,  of shriveling anxieties,of dead certainties,that, softened by the silence,surrounded by the light,  and open to the mystery,I may be found by wholeness, ...

O Holy One,I hear and say so many words,yet yours is the Word I need.Speak now,and help me listen;and if what I hear is silence,let it quiet me,  let it disturb me,    let it touch my need,      let it break my pride,        let it shrink my cer ...

昨日ちょっと言及したメアリー・オリバーの「シンガポール」。翻訳に挫折したと思っていたら、いつの間にか訳していたのを見つけたので、載せてみます。シンガポールシンガポールの空港で目から闇が剥がされた。女性トイレで、個室のドアが開いていた女性がそこにひざまづき ...

善人でなくてもいい。ひざまずいて、悔い改めながら砂漠を歩き続けなくてもいい。あなたの柔らかな肢体が愛するものを思う存分愛させてあげればいい。あなたの絶望について聞かせて。あなたの話を。私のことも話すから。そのあいだにも、世界は回り続ける。そのあいだにも、 ...

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