長女が水曜日に甲状腺半摘出の手術を受けた。

直径4.5センチの結節が甲状腺の片側にでき、針での生検をするはずが、大きすぎて正確に調べられないので摘出してから調べますと言われ、摘出手術とあいなった。

彼女は音楽の先生で、歌を歌う人でもある。声帯に傷がついたりして歌声に支障が出たらどうしようと、私はちょっと心配だった。しかし本人は、「その可能性はすごく低いんだって!」といたってお気楽。取り除く結節も、それが悪性である可能性は統計的には15%ほどだそうで、そちらの心配もまったくしていない様子だった。みんのことがあるので、怯えてしまうのでは…と思ったものの、それもまったくの杞憂に終わり、むしろみんのことがあればこそ、彼女も強くいられたのかもしれない。

長女は去年の夏までニュージャージー州の学校で働いていたけれど、シカゴで大学院に行きたいと考え、仕事を辞めて、8月にこちらに戻ってきていた。私たちと一緒に住むのかと思いきや、シカゴ市内に高校時代の友人とアパート住まい。こちらでの仕事は、大学院に行くまでのつなぎでアルバイトを探すはずが、シカゴ市内の公立学校(K−8)でフルタイムの音楽教師の仕事がすぐに見つかった。アパートから車でわずか10〜15分ほどの場所。

アメリカでは26歳になると、親の医療保険から出なくてはならない。アルバイトではあまりいい保険に入れないだろうと思ったのもつかの間、すぐにフルタイムの仕事が見つかったおかげで医療保険もちゃんとしたものに入ることができた。

そして学校の先生なので、新学期が始まる前にインフルエンザの予防接種を受けるのがルーティーン。そのために行ったクリニックで、ドクターが彼女の首の腫れに気づき、結節が見つかった。4.5センチというのはかなり大きいらしい。

びっくりだったけれど、結節が見つかったのがNJでではなく、シカゴに戻ってからだったこと、そしてちゃんとした医療保険に入ったあとだったこと、本当にありがたいと思った。

術後は一週間自宅療養の予定が、月曜日にはもう仕事に戻るらしい。しかも、ここ(実家)にいたら授業の準備もできないから、今夜中にシカゴのアパートに帰ると言う。それくらい術後の経過が良好なのは心から感謝だけれど、もう帰っちゃうの?という気持ちもあり。そういえば私は、手術の日である水曜日が来るのを、どこかで心待ちにしていた。エミと一緒に過ごせるのを、楽しみにしていたのだろう。年末年始は一緒に旅行したばかりだったのにね。

この数日は、茶碗蒸しとか野菜のスフレとかポタージュスープとか、そんなものを嬉々として作っていた私。そして今日はもう、ゆっくり少しずつ食べれば普通の食事が喉をとおるようになっていた。それもまた感謝。痛み止めも、麻薬系の強い薬を処方されていたけれど、まったく不要だった。

あとは、来週出る組織検査の結果を待つばかり。それから、首の正面ど真ん中にできた長さ3センチほどの傷跡が、ケロイドにならないようにちゃんとケアしなければ。(エミはケロイドができやすい体質なので。)今のところ、「フランケンシュタインみたいでかっこいい!」とやけに嬉しそうにしている。自分のFBにはその写真をアップしていた。

9月に甲状腺が腫れていると言われてから、今日に至るまで、恐れが私たちを支配することなく、手術を控えての日本旅行も楽しみ、心がずっと守られてきたことも感謝。検査の結果も、委ねます。

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エミが入った病室から見えたシカゴの眺め。