一週間前に日本から戻り、今回は不思議なことに、ほとんど時差ぼけがない! いつもならたっぷり二週間はひきずるのに… 初日から、普通に夜寝て、朝起きて、日中もずっと起きている。(時々睡魔に襲われることもあるけど、なんとかしのいでいる。)

 さて、私たちが日本に行っている間、シカゴは寒波に襲われ、氷点下20度以下になる日が何日もあったらしい。留守中、暖房の設定を下げておいたところ、なんとその寒さで水道管が凍結し、何箇所かで破裂してしまった。水道の元栓を閉めておかなかったのは大失敗だった。外の水道は、毎年冬になると元栓を閉め、蛇口は開けておく(水が凍ると拡張するため)のがルーティーンだけれど、家の中の水道管まで凍るとは思わなかった。シカゴの冬を甘く見ていました。

 そして、家の中で私が大切に育てていた数々の植物も、ほぼ全滅。(泣)みんが育てていたのを引き継いだ多肉植物も、みんのためにいただいたたくさんの観葉植物も、そして、育つのを楽しみにしていたレモンの木も… 
 
 「ごめんねぇ、みんちゃん…」とつぶやくと、みんが「It's okay, Mom!」と元気よく答えてくれた気がした。気を取り直して、昨日はプリムラをふた鉢買ってきた。

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 それにしても、植物もさることながら、大変だったのは破裂してしまった水道管の後始末。

 夫は私より一足先に1月2日に帰宅したのだけれど、そのとき水が凍っていて水道がでなかったそうだ。彼は、部屋が温まれば流れ出すだろうと、それほど気にせずウィルソンをマイケルの家に迎えに行った。(ウィルソンは、みんの元ボーイフレンドのマイケルが預かってくれていた。)マイケルの家で、夫が「水が凍っちゃって…」という話をしたら、「水道管は大丈夫? もし何かあったら、連絡して。アンディが水道屋だから」 とマイケルのお母さんが言ってくださったそうだ。アンディとは、マイケルのお母さんの婚約者で(ご主人は二十年くらい前に亡くなっている)、マイケルやお母さんと一緒に、みんのお見舞いにも何度か来てくださった人。
 
 ウィルソンを連れて家に帰り、翌日の大学の授業の準備(それがあるので、彼は早くシカゴに戻った)をしていると、バキバキッ!と音がして、それから激しい「ジャーッ!」という水の流れる音。一階のトイレの天井から水が滝のように流れていたらしい。

  夫は日本から戻ってきたばかりで、疲れているし、時差ぼけだし、すぐに水道の元栓を閉めるということさえ思い浮かばないまま、アンディに電話をした。アンディは元栓を閉めるように指示してから、すぐに駆けつけ、壊れた水道管を直してくれた。もしアンディの助けがなければ、夫はどれだけ途方にくれただろうと思うと、彼が駆けつけてくれたことが本当にありがたい。もちろん、たいていの水道屋さんは緊急時には24時間いつでも来てくれるサービスがあるけれど、それでもやっぱり、アンディがすぐに来てくれたことが、夫にはどれほど心強かったことだろう。まるでみんが、パパの危機を見て助けを送ってくれたようで、なんだか泣けた。

 それでも家の中があちこち水浸しになったため、今、こういうときに家の中を乾かす作業をしてくれる業者さんによって、巨大な乾燥機が数台設置されている。

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(天井や壁に穴を開け、ビニールの筒を作って、そこから天井裏の除湿をする。二階はカーペットが水浸しになった部分があり、そこはカーペットを剥がして除湿。)

 これを4日間稼働させるのだそうだ。音がとてもうるさい。それが二階にも一階にも設置されているので、家中どこへ行っても轟音がする。電話がなっても気づかない。呼ばれても聞こえない。ドアベルが鳴ってもよくわからない。料理をしていても、焼いたり煮たりするときの音が聞こえないと、料理しづらいものだと知った。

 この轟音の中で静まりの時間を持つのは、なかなかのチャレンジだ。でも、それはそれでいい修練かもしれない。少なくとも、夫との会話は、お互いに十分に注意を向けてよく耳を傾けないと聞こえないので、かえってじっくり顔を見ながら話せているような気がする。(普段は、お互い何かしながら会話することが多かったのだと、これもまた新しい気づき。)神様の御声にも、もっとよく耳を澄ますことができるかもしれない。

 思いがけない2018年の幕開けとなったけれど、なんだかニヤけながら感謝している私がいる。