昨日は、大学病院に行って胸部レントゲンを撮ってきた。

 実は、みんもお世話になったホスピスでボランティアをすることになり、それにあたり、結核がないことを証明する必要があっため。

 本来なら皮膚でツベルクリン反応のテストをして、陰性であれば済むことなのだけれど、私は(たいていの日本人は)子供のころにBCGを受けていて、そうすると偽陽性に出ることが多いため、スキンテストではなく、レントゲンを撮ってくださいと言われたのだった。

 ボランティアをするには、研修を受けたり、犯罪歴などがないことを確認するための経歴調査をされたりなど、実際に始めるまでにいろいろな手続きがあって手間がかかる。それに、そもそも、私に本当にできるのか?という気もしたけれど、祈った上で神様の導きを感じたことなので、やってみようと思っている。

 数週間前に研修に行ったとき、1年前にご主人を亡くされたという方がいた。なぜこのボランティアをしようと思ったのか、ということをグループの中で分かち合う時間があった。分かち合いながら彼女も私もつい涙ぐんだりしたのだけれど、心は暖かかった。昼食のとき、宅配ピザが振る舞われた。届いたばかりの箱をあけると、なぜかピザが一切れ、なくなっていた。ご主人を亡くされた方と、「あら、受付の人が食べたのかしらねぇ?」と首をかしげていたのだけれど、ふとピザの箱の蓋を見ると、そこにピザが一枚、チーズではりついていた。その奥さんと私は大爆笑。

 研修後、「またどこかでご一緒できるといいですね」と、その奥さんとハグして別れた。

 家族を失うことは辛いけれど、喪失を通して、新しい出会いが与えられている。

 昨日病院に行ったとき、今まで処分できずにいた、みんが残した薬の数々を処分してきた。それは私にとって、特にみんの最後の三週間を一緒に戦った戦いの跡でもあったので、なかなか手放せずにいた。でも、もう手放すときが来たと、素直に思えたから。

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 今度の日曜日からアドベント。教会暦では新年に入る。


O come, O come, Emmanuel

And ransom captive Israel

That mourns in lonely exile here

Until the Son of God appear

Rejoice, rejoice, Emmanuel

Shall come to thee, O Israel

 
 
 神の物語の中に、私も生かされている。

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(先日、お友達のめぐちゃんにいただいた、フェアリーランプ)