今週は、月曜日と火曜日にシンシナティを訪問した。目的は、N.T.ライトの講演会に行くこと。シンシナティのFさんご夫妻が一ヶ月ほど前にこのイベントについてご連絡をくださったおかげで、私もこの恵みに与ることができて、感謝。

  まず月曜日は午後、シンシナティ大学でのヴェリタス・フォーラム。ヴェリタス・フォーラムとは大学生と職員が人生における難しい問題について考えるのを助けることを目的とした働きで、フォーラムが開かれる大学の各種キャンパスミニストリーや地元の教会が合同でスポンサーとなる。

  この日のタイトルは「A Courageous Conversation
 About Life’s Biggest Questions」で、ライトとハイディ・マイボウムというエピクロスやアリストテレスが好きというシンシナティ大学の哲学の教授による対話形式だった。
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(フォーラムが始まる直前。ライト教授とマイボウム教授)
 
 夜は、ケンウッドバプテスト教会での講演会。演題は「Reconsidering the Meaning of Jesus's Crucifixion」で、彼の新刊『The Day the Revolution Began』をもとにしたもの。(こちらで講演の動画を見ることができます。) ちなみに、この本のタイトルはご本人がつけたものではなく、出版社の意向によるものだそうです。(出版あるある。)

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(新刊にサインをしていただきました。)

 そして翌日の朝は、大学の近くのUniversity Christian Churchにて、朝食会。と言ってもテーブルを囲んだ朝食会ではなく、朝食も出た講演会かな。 このときのライトさんのお話のタイトルは、At the Crossroads of Church and Campus: What I learned from Paul. 地元はもちろん、イリノイ州からもキャンパスミニストリーをしている人たちが参加していた。

 シカゴからシンシナティまでは車で4時間半くらいだけれど、お天気に恵まれ、一人でとても気持ちのよい運転を楽しむことができた。そして、ライトさんの講演が素晴らしかったのはもちろんのこと、シンシナティ方面で日本語礼拝を持っておられる方々(普段はそれぞれに地元の教会に集いつつ、月に一度、ケンタッキーの佐藤岩雄先生のもとで合同で集まっておられる)とご一緒できたのが、格別な喜びだった。滅多にご一緒する機会はなくても、それでも主にある家族なのだなぁとしみじみと思い、その恵みをかみしめた。(シンシナティの皆さん、ありがとうございます!本当に励まされました。)

 ライトさんはこの後、ヴァージニアでミシオ・アライアンス(MissioAlliance)のカンファレンスで、神学者でもあるグレッグ・ボイド牧師とともにメインスピーカーを務められた。
 昨夜は、Beyond Atonementというトピックで、ボイド師とライト師のお二人が登壇する一般向けのイベントがあり、オンラインのライブストリーミングで見ることが可能だったので(事前に5ドルでチケットを購入)、それを見た。このお二人はそれぞれに、十字架の意味を再考するような本を出版したばかりで、それに関するディスカッションだった。 そして、この晩の最後は、ライトさんによるコンサート(?)。ギターを持って5曲ぐらい披露してくださった。締めはレナード・コーエンの「ハレルヤ」。 最高!

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(ラップトップの画面を写したもの) 

 というわけで、今週はなぜかNTライト三昧という贅沢な1週間でした。

 講演を聴く合間には、春の庭仕事と、次号の舟の右側誌の原稿書きで忙しくしていました。もうすぐ5月なのに、また寒さが戻ってきてしまったシカゴです。今日の気温、摂氏9度。 

 講演の内容や、私がいろいろ思わされたことなど、
ゆっくり書きたいのだけれど、それはまた日を改めて。