サンルームの改築に合わせ、裏庭にも少し(いや、かなりか… 前がジャングル状態だったから)手を入れて、整えている。やっと人が住んでいる家の庭らしくなってきた。(大汗)

 庭の北側に巨大なモミジの木があって、その枝が家の外壁や屋根をこすっていたので、家にダメージが出る前に撤去することにした。あわせて、すでに枯れていたもう一本のモミジと、病気で枯れかかっていたトネリコの木も撤去した。枯れかかっていたもの、壊れ掛かっていたものを取り除き、パーゴラ(つる性植物を這わせる棚)を設置したり、新しい植物を植えたり。今日は球根をたくさん植えたので、手が痛い。例年ならこの時期だと球根を植えるにはちょっと遅いだろうけれど、今年の秋は暖かいので、今が今年最後のチャンスと思って、チューリップ、あやめ、水仙、ムスカリ、ヒヤシンス、クロッカスなどを植えている。

 木を切り倒してもらったとき、立派な切り株があったので、それで小さなサイドテーブルでも作ろうかしらと思って、捨てずにキープした。まずは数週間乾かしてから、外側の皮を剥ぎ、ヤスリでツルツルになるまでこすって、それからニスを塗ればいいらしい。
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 そんなわけで、この2週間ほど、庭に業者の人が入って作業していたり、私が庭仕事をしていたりしていたため、近所の人たちが興味を持ったらしく、ここ数日、久しぶりにいろんな近所の人たちと話す機会があった。(彼らがうちの庭に来て、話しかけてくるから。笑)

 うちの左側のお隣さんは、タイ人のご夫妻で、彼らとはこれまでもわりと親しくしていて、今回の工事の前からよくおしゃべりしているのだけれど、なんと最近、ご主人がガンの診断を受け、化学療法を始めたとのこと。詳しいことは聞いていないのだけれど、どうも前立腺癌で、すでに広範囲にわたっているらしい。胸水がたまり、毎日ナースが来てドレインしてくれているそうだ。このご夫妻はすでに80歳を超えていて(でもずっとお元気で、いつも朝二人で仲良く散歩していた)、そろそろ家を売ってタイに帰ろうと思っていた矢先にガンが発覚したらしい。本当は家を少しリフォームしてから売ろうと思っていたけれど、それどころではなくなった、と奥さん。彼らはタイ仏教のお寺に通っていて、とても親切な人たち。ケンにおじさんの病気の話をしたら、ケンは、「ボクはおじさんたちのことをよく知っているわけではないけど、それでも身近に感じる人たちだからショックだ」と。そして、「冬に雪が降ったら、ボクがおじさんたちの家の前の雪かきをするよ」と申し出てくれた。いいぞ、ケン!

 この奥さんとは、最近毎朝のように庭先で話をしている。このご夫妻には子供がおらず、親戚もアメリカにはいないそうなので、ご主人は自分がいなくなったあとの奥さんのことを心配しているそうだ。なんとも他人事とは思えず、私たちはいつでも手伝うから、ここに私たちがいることを忘れないでね、と伝えた。もちろんケンが雪かきをすることも。

  ほかにも、うちの庭がきっかけで、この数日だけで五人の近所の人たちと立ち話をした。近所に住んでいても普段は滅多に顔を合わす機会もないのに、このお天気の良さもあって、みんな寒くなる前の最後の外歩きをしているのだろうか。

 このあたりは白人が多く、私がおしゃべりした隣人たちも、お隣さんを除いてはみんな白人。トランプが大統領に選ばれてから、アメリカでは有色人種や同性愛者などのマイノリティーに対する差別やハラスメントが表面化されてきたと言われている。東海岸にいるうちの娘たちからも、「お母さんたちは、外を歩いていて身の危険を感じることはない? 嫌がらせされてない?」と連絡があった。娘たちは、直接嫌な思いをしたわけではないらしいけれど、いろんなニュースやSNSなどで、そういう話がどんどん聞こえてくるので、心配になったそうだ。今までは、黒人やヒスパニック系の人と比べるとアジア人はそれほど人種差別の対象にはなっていなかったが、選挙期間中から、トランプの影響でアジア人に対しても露骨な人種差別をしてくる人たちが増えたという記事は、確かにあちこちで目にしていた。そういう空気が流れてきている中で、白人の隣人たちと、今この時期、このタイミングで、このように楽しくフレンドリーに世間話できたのは感謝だなぁと思った。神様に、「心配したり、身構えることなく、隣人たちを愛しなさい」と励まされたように感じた。

 世間には確かに露骨な人種差別をする人もいるのだろうけれど、当然のことながらみんながみんな、そういう人たちであるわけではない。マイノリティー差別があるという現実、増えてきているという声を否定はしないけれど、怯えたり好戦的になったりシニカルになったりはしたくない。なる必要はない。むしろ、神の国の一員として、「平和を作る人」に召されているという現実をしっかり受け止めたい。

 Jesus is the Lord, US President (or any political leader) is not.
 Jesus is the Messiah, US President (or any political leader) is not.

 その意味では、誰が大統領になっても、同じこと。しかしその一方で、誰が大統領になるかで、この世で起こる具体的な出来事は確かに変わってくる。その現実に対してはナイーブでいたくない。「蛇のようにさとく、鳩のようにすなおでありなさい」というイエスの言葉を思い出す。自分の身を守るためというよりも、神の国のために。神が造られた神の愛するこの世界のために。(本当は、今に始まったことではないのだけれどね。汗)

 とにかく、トランプが大統領に選出された直後に、近所の人たちとフレンドリーに交わる機会を立て続けに与えられたことに、私は神様からの励ましを感じた。感謝。