レッスンその6:力のバランスシートを見直す(後)

 

私たちが恐れや依存などによって奴隷状態に陥っているとき、周囲との関係の中で「力の不均衡」が生じています。『境界線』の著者ヘンリー・クラウド博士は、それは人生における力のバランスシートが赤字になっている状態なので、内的力を蓄えることで「資産」を増やす必要があると言っています。

内的力を蓄えるとはどういうことでしょうか。 自由を取り戻すにあたり、具体的な一歩を踏み出すために、次のような各種のリソース(資源)を増やすことです。

(1)霊的資源:キリストとの関係こそ私たちの内的力の源です。それ以外の資源を持つためにも、霊的資源が基盤となります。キリストはすでに、「自由を得させるために、私たちを解放して」下さったことを思い出してください(ガラテヤ51、ヨハネ8・36も参照)。願う者には知恵も与えられると聖書は約束しています(ヤコブ1・5)。また、この世で御心を行なっていくための恵みも注がれています(2コリント9・8、12・9)。恵みは、難しい状況でも失敗を恐れずに行動を起こす勇気を与えてくれます。

(2)関係的資源:神の恵みは人を通しても注がれます。主にある交わりやスモールグループ、抱えている問題に特化した自助グループなど、あなたを受け入れ、 励まし、助言を与え、後押ししてくれるようなサポートシステムを持ちましょう。メンターや信頼できる友人が複数いれば、特定の人ばかりに依存せずにすみます。また、深刻な問題がある場合、プロのコーチングやカウンセリングを受けることも有益です。

(3)スキル:仕事に関する新しい資格を取る、講習や訓練を受けるなどして、スキルアップに努めましょう。そうすれば自信にもつながります。仕事関係だけでなく、アサーティブネス(意見表明)やコミュニケーション、傾聴、時間管理、怒りの感情への対処などについて学び、練習して、ライフスキルを向上させる努力も重要です。

 

これらの資源は、短期借り入れ金ではなく資産です。つまり、積み上げるには時間がかかります。しかし、努力して積み上げるだけの価値はあります。バランスシートが赤字のままでは、仕事でも人生でも、困難に立ち向かえません。

神が与えようとしておられるものを受け取るためには、神の約束を信じて、私たちの側からも行動を起こすことが求められます。主の恵みに信頼するとは、黙って待つだけではありません。人生は神と私たちの共同作業だからです。

クリスチャン新聞2010年8月22日号掲載

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