レッスンその3:時間の監査(後)

 

時間管理にあたって真に大切なのは、管理のためのツールではなく「本人」だとクラウド博士は言います。「時間の監査」は、時間をうまく管理できない自分の内面にある、人格的弱点を発見するのに役立ちます。

監査をしたら、それで明らかになった時間の使い方が、自分の価値観や使命、ビジョン、ゴールに沿ったものになっているか、確認しましょう。もしギャップがあったなら、代わりに何にその時間を費やしているのか、どうしてそうなのかを分析します。

なぜ報告書やメールを書くのにこんなに時間がかかるのか。なぜいつも携帯電話やインターネットをチェックしてしまうのか。なぜ頻繁にセミナーや飲み会など人の集まるところに出かけるのか…

たとえば、一つの作業を完成させるのに多大な時間がかかるのは、完璧主義のせいかもしれません。もしそうなら、あなたを完璧主義に駆り立てているものは何でしょうか。人から高く評価されたいという願い、失敗することや他者の期待を裏切ることへの恐れ、物事を自分の計画通りに進めたいという一種の支配欲…

あるいは、仕事に集中するための自制が足りないのかもしれません。どういう手だてを打てば、余計なことに注意を削がれないようにできるでしょうか。

自分が行く必要のないセミナー、関係しなくていいはずのプロジェクト、あるいは退社後の「付き合い」。本当はもっと優先順位の高い仕事をするなり、早く帰宅して休息するなりした方が良いとわかっていても、周囲から取り残されるのが不安で、つい首を突っ込んでいないでしょうか。

 時間の監査は、一人で行うよりも信頼できる人にパートナーになってもらうとより効果的です。自分では気づいていなかった事柄に洞察が与えられたり、最後までやり通すための励みになります。さらに、見えてきた自分の弱点を取り扱うにあたり、支援者にもなってもらえるでしょう。

仕事面でもプライベートでも、時間の使い方が自分の価値観を反映しているかどうかを確認することは、忙しい毎日の中で立ち止まり、自らの生活を振り返る良い機会となります。個人としてだけでなく、自分が責任を負っているグループや組織にとってもそうでしょう。 時間の監査によって、誰(何)があなたの人生を本当に仕切っているのかが、おのずと見えてくるからです。私の人生を究極的に仕切っているのはやはり主であったと、監査の結果からもそれが明らかになるならば、何と幸いなことでしょうか。

 

 クリスチャン新聞2010年4月18日号掲載

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