2011年10月4日のブログ記事の再掲。


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 90年代、私はEvelyn Christenson という人の本を夢中になって読んでいた。たまたま教会の図書部で見つけた「Lord, Change Me」という本に強く感銘を受け、彼女の本を次々と読んだ。彼女は祈りの人で、祈るとはどういうことなのか、私の目を開いてくれた。


 次々と読んだ彼女の本の中に、Battling the Prince of Darknessというものがあった。いわゆる「霊的戦い」に関する祈りの本で、でも、聖霊派のいう「霊的戦い」とはちょっと違ったかもしれない。


 その中で、とても印象に残り、今でもよく思い出す一節がある。それは、サタンに攻撃されたら、どのように対応するのか?ということ。


 彼女の答えはごくシンプル。「裏口から入ってきた泥棒猫をホウキで追い払うように、シッシッと追い払えばいいのですよ」。


 サタンを甘くみてはいけないけれど、必要以上に大きな存在と見るべきでもない。困難に直面したとき、攻撃にあったとき、私たちが前に出て祈るべきお方はただ一人、主なるイエスさまだけ。サタンがあなたに攻撃をしかけてきたら、シッシッと追い払い、あとはただ主の前に出なさい、ということだった(と記憶している)。もちろん、サタンなどいないとか、戦いなどない、という意味ではなく。戦いも、攻撃も、リアルにある。


 彼女のこの言葉がスッと心に入ってきたのは、じつは私の日本の母教会の牧師だったケニーさんも、同じことを言っていたから。彼も、サタンに戦いを挑むような祈りではなく、ただ主の前にへりくだり、主に祈りなさいと教えておられた。


 (ちなみに、CSルイスも、サタンは神様の敵ではなく、天使ミカエルの敵だと言っている。そういえばヨブ記にも、サタンがもみ手でヘコヘコと神様の前に出てくる様子が描かれているね…)


 今日も泥棒猫にちょっかいを出されたが、シッシッと追い払った。あとは主の御臨在の中に浸る。


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 今日はヤコブ書を読んでいたら、これを思い出したので。今までヤコブ書を霊的戦いと結びつけて読んだことはなかった気がするけど、そう思って読むと、敵の攻撃に対して自分をvulnerableにせず、また攻撃されても屈しないためのtipsがたくさん書かれているように思った。なので、ざっくりとメモ。


 -試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思う。 


 -忍耐を完全に働かせる


 -神に知恵を願う。


 -少しも疑わずに信じて願う。


 -試練に耐える。


 -聞くには早く、語るにはおそく、怒るにはおそいようにする。


 -すべての汚れやあふれる悪を捨て去り、心に植え付けられたみことばをすなおに受け入れる。


 -みことばを実行する。


 -自分の舌にくつわをかける。


 -孤児ややもめたちが困っているときには世話をし、この世から自分をきよく守る。


 -人をえこひいきしない。


 -知恵にふさわしい柔和な行いを、良い生き方によって示す。


 -神に従い、神に近づく。


 -主の御前でへりくだる。


 -互いに悪口を言い合わない。


 -兄弟をさばかない。


 -なすべき正しいことを知っているなら、それを行う。


 -耐え忍び、心を強くする。


 -互いにつぶやき合わない。


 -誓わない。


 -互いに罪を言い表し、互いのために祈る。