crockpot


 クロックポット(スロークッカー)とは、低温で長時間かけて煮込むための調理器具。肉がものすごく柔らかく仕上がる。

 先日、みんの病気が発覚して以来、初めてのスピリチュアル・ディレクションに行ってきたのだけれど、聖書を読んだり祈ったり静まったりするとき、自分の問いへの答えを得ようとか、何か一つここから学べることはないかとか、考えたり無理に探さなくてもいいとと言われた。

 通常だと、バイブルスタディでも、メッセージでも、デボーションでも、何か一つでもいいから今日はこれを学んだ、これを語られたと言えることを掴もうとするものだと思う。今までは、だいたいそんなふうに指導されてきた気がする。今日のレッスンの「takeaway」は何か、とか。

 でも私のディレクターは、毎回そうやって何かを学ぼうとしていると、prematureなままで適当な場所に着地してしまって、考えが深まらなかったり、安易な答えやどこかですでに聞いたことのあるような答えで満足してしまったりすることもあるかもしれないから、と言った。あえて何かを学ぼう、答えを得ようとするのでなく、ただ気づいたことに目を留めて、しばらくそれらをholdするだけいい、と。ちょうどクロックポットの中に材料を入れて、蓋をしめてグツグツ煮込むように。そしてときどき蓋をあけて、中の様子を見て、だんだんと煮えてくるのがわかるけれど、すぐに出来上がりではなく、さらに煮込み続ける。そうやって、ときが来たときに、できあがったものを味わうようにすればいい、と。

 私はすぐに分析して、「これはこういうことなのかな」と、何らかの結論に到達したがる傾向があるけれど、すぐにそれっぽい答えに飛びついてしまうと、神様が本当に語らんとしていることに到達できなくなるというのは、確かにそうかもしれない。

 ブログにはとても書けないのだけれど、今、ちょっと、あることでとても葛藤している。私の中にある模範解答と、現状での私にとってのthe next right thingが一致していないようで、どうしたものかと迷っている。でも、それはもしかしたらやっぱりnext right thingではないのかもしれない。あるいは、模範解答のほうが実は間違っているのかもしれない。クロックポットの中にいれて、しばらく煮込む必要がありそう。