昨日、先の見通しが今ひとつ立っていない状態でエリカが去っていったことに、爽快感があるとは言えないと書いた。しかし、今日、進展があった。


 エリカのお母さんがエリカの残した荷物を取りに来たとき、今、エリカのためにアパートを借りる手配をしていて、来週から入居すること、そしてある大型小売店のマネージャーをしている知り合いに、エリカの就職先のお世話をしてもらうよう頼んでいるところだと教えてくれた。


 そして、エリカもその後うちに立ち寄って、「お母さんが私のためにアパートを借りてくれるの!」と、それは嬉しそうに教えてくれた。「よかったねぇ!」と言うと、「うん!」と思い切り私にハグ。


 お母さんがついにエリカのために動いてくれたことで、エリカはとても嬉しそうだった。なにしろ彼女は、高校を卒業してから、言わば一人でほったらかしにされていたようなものだったのだ。それで、行き場がなく、ボーイフレンドの家や、友達の家を転々としていた。でも、今回私のうちに来たことによって、お母さんもさすがにこのままではよくないと思ったのだろうか。


 もし私が、いつまでもエリカをうちに住まわせていたら、お母さんも動かなかったと思う。心を鬼にして、出ていくよう促してよかったとつくづく思う。


 エリカは二十歳だけれど、今どきの二十歳はまだ子ども。子どもが成長できるためには安定した環境が必要だ。もはや居候ではなく、一人でアパート暮らしをすることによって、エリカももっと責任感が養われるかもしれない。そうであってくれればと思う。これで、私があげた象印の炊飯器も出番がでることになる。私も嬉しい。この3ヶ月の心労も、すべて吹っ飛ぶようだ。主に感謝。


 エリカのことを覚えてお祈りしてくださった皆さんにも、心から感謝を申し上げます!