(1)昨日ご紹介したRend Collective ExperimentのBuild Your Kingdom Hereですが、聴けば聴くほどイイ! 歌詞もメロディも良いし、ビデオも観ていて楽しい! この曲の中で使われている不思議な楽器は、トルコ起源のジングリング・ジョニーというパーカッション楽器なのだそうだ。


 この曲が入っているアルバムは、“Homemade Worship by Handmade People”と言うらしい。ほかの曲はまだ聴いていないけれど、要チェックかな。


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 (2)二日前のヘンリ・ナウエンのデボーショナルに、復活は隠された(hidden)出来事だった、というものがあった。蘇ったイエスは、彼を十字架につけた人たちの前にファンファーレとともにドヤ顔で現れて勝利宣言をしたわけではなく、ただ、神の愛は死よりも強く、神の偉大なるご計画は成就されたことを示すために、彼を愛し、彼に従うほんの一握りの者たちの前に静かに現れただけだった… 人類を死と罪のくびきから解き放ち、神の国の到来と神の新創造の始まりとなる、それはそれは意義深いものでありながら、復活という出来事そのものは、世の目には隠されていた… 神のなさることって、そういうものなのだろうな、と妙に納得してしまう。神の国において意義あること、価値ある働きは、往々にしてこの世から見れば地味で、目立たないものなのだろう。ダラス・ウィラードが、特別な施設や企画、才能、技巧(テクニック)も、予算も必要ない、と言っていたことをふと思い出す。


 (3)「どうか今、ほかのすべての国民のように、私たちをさばく王を立ててください」(第一サムエル8:5) イスラエルには、王なんかいなくても神様がおられたのに、「ほかのすべての国民のように」、自分たちにも王がほしいと言った。ほかの人たちが持っているものを自分も欲しいという人間の傾向。神が与えてくださるものよりも、「ほかの人たちが持っているもの」が欲しい。クリスチャンでさえもそうかもしれない。「ほかの人たちが持っているもの」に、ちょっと教会色をつけて。実際には、自分が欲しがっている「ほかの人たちが持っているもの」は、自分を支配することになるだけかもしれないのに。(8:11-18)


 (4)「あなたの日数が満ち、あなたがあなたの先祖たちとともに眠るとき、わたしは、あなたの身から出る世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。彼はわたしの名のために一つの家を建て、わたしはその王国の王座をとこしえまでも堅く立てる。」(第二サムエル7:12、13)王制は、本来、神がイスラエルにお与えになるつもりのものではなかった。それにもかかわらず、むしろそれは、イスラエルが神を拒絶したしるしでさえあるにもかかわらず(第一サムエル8章)、ここで神は驚くべき約束をくださる。その王の家系から、とこしえまでも続く王国の王が出る、とおっしゃるのだ。先日の講演会で、NTライトが、第一サムエル8章と第二サムエル7章の間にあるこの「テンション」について、何度か言及していたことが心に残っている。このテンションは、実に、神のなさることのミステリーだ。私たちにfigure out することはできない。ただ、畏怖と畏敬をもって仰ぎ見、感謝して受け取るだけ。