『ゲノムと聖書:科学者、〈神〉について考える』が今日、無事に発売になった。本書の邦訳出版の道を開き、一番最初からここに至るまで、ずっと導いてくださった神様に感謝。これからも主が本書をご自身のご栄光のために自由に用いてくださいますように。


 アマゾンからも、「Amazon.co.jpで、以前にヘンリー・クラウドの本をチェックされた方に、このご案内をお送りしています。『ゲノムと聖書:科学者、〈神〉について考える』、現在好評発売中です」というメールがきた。普通なら、ドーキンスとかグールドの本を買った人にこういう案内が行きそうなものなのに、「ヘンリー・クラウドの本をチェックされた方に」って…(汗)


 今、アマゾンを見てみたら、発売一日めにしてランキングが2,582位でした。びっくり。予約してくださっていた方、早速ご購入してくださった方、どうもありがとうございます。


 訳者あとがきより抜粋



  コリンズは自らが科学者でありながらも、世の中には「科学だけでは解決できない問題」があることを認めている。たとえば心の問題であり、魂の問題である。物質世界を超えたところで、我々の人生を豊かにも惨めにもしうるものがあるという現実である。そのような非物質的世界が存在し、そこでは物理法則の代りに別の法則が働いているとすれば、それはどんな法則なのか。物理の問題を解くには物理法則を学ぶことが必須であるなら、心の問題を解くためには、何を学ばなければならないのか。自分はこれまでの人生で何を学んできたのか――。著者はこれら内面の問題に、科学者としての理性を犠牲にすることなく、むしろその理性を用いて正面から取り組んできた。その軌跡が一人称で語られている点において、本書は他に類を見ない。……





  自分は何を信じているのか、どのような原則によって生きているのかという問いかけは、生きる枠組みを日々の生活の中におのずと与えていく。そのような枠組みとしての「霊的世界観」が、知性や理性を持つ合理的な人々の間で違和感なく受容されるようになってもいいのではないだろうか。また、無宗教で合理的であると一般に言われる現代日本人の間でも、疑似科学やオカルト的神秘主義の惑わしが後を絶たないことを考えても、科学と信仰の健全な考察は我々にも必要な課題であることを思わされる。


  著者にとっての「霊的世界観」とは、創造主である神、人間を愛し、人間と個人的な関係を持つことを求める人格的な神が存在するという世界観であり、我々にはその神によって各々生きる目的が与えられているという世界観である。しかしコリンズは、何を信じるかは一人一人がよく考えて決めるべきことだと言い、キリスト教の押し売りはしない。唯物的な世界観に慣れ親しんでいる読者には、物質世界の向こう側にあるものと、それが人生において持つ意味について、これを機会に再考していただければ幸いである。また、霊的世界観をすでに確立されている読者には、科学的世界観に心を開いても、それが信仰を損なったり妥協したりするものではなく、むしろ「知性を尽くして主を愛せよ」という聖書の言葉に合致するものであることをご理解いただけたらと切に願う。



ゲノムと聖書:科学者、〈神〉について考える