2005-04-06

 水曜日の晩、私たちは叙々苑という焼き肉屋さんでラミレス選手と合流するため、6時半過ぎに教会を出た。待ち合わせの時間は本当は6時半から7時の間に、というはずだったのだけど、いろいろ後始末をしていたら遅くなってしまったのでした。タウンゼント博士は「シブヤのジョジョエン。住所はここだ。ウェブで調べたんだ」と、メモを見せる。渋谷駅から徒歩1分とのことなので、場所は知らないけど行けばすぐにわかるだろう、と気軽に考えてみんなで出発。地下鉄で新宿まで出て、それから山手線に乗り換えて渋谷まで。ところが、いざ渋谷まで出て来ていろんな人にジョジョエンの場所を聞くものの、みんな知らないという。総勢5人で歩いていたのだけれど途中で二手にはぐれて道に迷ったりして、ようやく目指す場所に着いた時、時計はすでに7時半を回っていた。(109のすぐ近くだったんですけどね。(^_^;; )雨は降ってるし、3日間のセミナーの後で、みんな疲れてもいた。とにかく着いて良かったと、エレベーターに乗ってジョジョエンの入り口までたどりついたものの、そこで待っていると言っていたはずのラミレス選手はいない。「おかしいなぁ、入り口のホールで待ってるって言ってたのに。」タウンゼント先生は首をかしげつつ、携帯でラミレス選手に電話を入れた。「ヘイ、アレックス!」と最初の一声は元気が良かったものの、しばらくすると、「Oh, no! Oh, I'm sorry. I'm so sorry. I'm sooo sorry...」と悲しそうな声を出している。電話を切ったタウンゼント先生、がっくりと肩を落とし、「申し訳ない。僕の責任だ。場所を間違えた。西麻布のジョジョエンだった。そんなにいくつもあるとは知らなかったから、ウェブで調べた時一番上にあった住所をメモしてしまったんだ…」もちろん、誰も先生のことを責めたりしないで、すぐにタクシーを拾って西麻布まで移動。今度こそ本当にラミレス選手と合流できたのは、もう8時をまわるかという頃だった。


だけど、ラミレス選手、ものすごく良い人! 1時間以上待たせたのに全然怒ってなくて、とびきりの笑顔で私たちを迎え、すぐに貸し切っていた部屋へと案内してくれた。その部屋にはラミレス選手の義理の息子のジュニアと付き人の人たち3人がいた。ジュニアは寮住まいで門限があり、もうすぐ帰らないといけないため一足先に始めていたけれど、他の人たちは待っていてくれた。ラミレス選手とジュニアは、ホームランを打った時にやるというパフォーマンスを、惜しげもなくその場で披露してくれた。二人ともものすごくいい人たちだった。


私はプロスポーツ選手なんてものを間近で見るのは初めてだったけど、全然気取ってなくて、偉そうじゃなくて、優しくて、にこやかで、最高でしたね。そして嬉しそうに神さまの話をしていました。近々彼は個人のHPを立ち上げるそうで、そこでは御言葉を日替わりで載せたり、教会へのリンクを張ったり、信仰をかなり前面に出すものになるようです。彼は野球によって手にした富と知名度と影響力を、神さまのために用いたくて仕方がない様子で、彼が考えているいろんなプランを、嬉しそうにタウンゼント先生に話していました。(ちなみにラミレス選手は、タウンゼント先生たちがやっているクリスチャンカウンセリングのラジオ番組、New Life Live!の強力なサポーターでもあるそうです。)プロスポーツ界の外国人選手のなかにはクリスチャンも結構いるようで、そういう人たちと一緒に東京ドームでも借り切って、プロミスキーパーズのような感じの男性集会をやれたらいいな、とか。プロスポーツ選手が音頭を取れば、教会主催の聖会やクルセードには絶対行かないような人たちも、大勢集まるんじゃないかな。実現したら素晴らしいね。以前誰かが、日本のおばさんたちには「イケメン伝道」なんかどうだろうと言っていた気がするんだけど(誰よ、そういうこと言う人って? 笑)、日本の男性たちにはプロスポーツ選手による伝道とか、いいかもしれないね?


というわけで、スポーツにはとんと疎い私も、すっかりラミレスファンになったのでした。(事前に「私はスポーツはわからなくて」と言っていたら、オカモト先生やタウンゼント先生から、ラミレス選手に会うときには間違っても「タッチダウンは何回決めましたか」とか、ずれた質問はしないようにね、ボロが出ないよう、なるべく黙ってなさい、と忠告されていた私でしたが。笑)